Prologue
此の場所は、「わたし」。
眼球は光を捉えた 肺は空気を送り込み 心臓が深く振動を響かせる
肉体は朽ちるまで その運動を 永遠の時の始まりまで
ずっと
精神と密約を結び
その関係は私にはどうする事も出来ない場所で
しかし私の「内」で
強く 細い糸を その連結部分を覗き込んでやろうと
私は放浪する
作品解説
「私という入れ物から ”私” の心が滑り落ちていく。」
時に私は、そう言った感覚を非常にリアルに憶える時がある。あるいは、またその反対も同様に。
それは、違和感や途轍もない不快に私を落とし込むことも、
これ以上の甘美
な瞬間は無いではなかろうかと思わせることさえある。
「ばらばら」と「がっちり」という語彙が程よく当てはまるこの感覚に、精神と肉体の2つの存在を確かに感じる。
同じ
要素を含んだ二者の存在は、しかし異なる存在でもある。
時に溶け込むように、時に連結部分が引き千切られんばかりに暴走しようと ”私” を翻弄させる。
その繋ぎ目をまさぐるように、私の中にあるその関係を解き明かしたい欲求にかられた。
見つけて、その手触りを感じてみたいと思った。
そうして、理由の見当たらない安堵
感を全身に行き渡らせたいと考えた。
*SOUND
Christophe Charles